民事信託の特徴 - メリット・デメリット

民事信託とは、自分の財産を預けてそれによって生じた利益を受け取るというような信託の一つです。
信託の中でも、財産を管理する受託者と呼ばれる人が営利を目的としないものを民事信託といい、主に、不動産などの管理や移転を目的に、家族間で行われます。

■民事信託のメリット

・契約の内容が自由に決められる
民事信託の契約内容は、契約当事者である委託者、受託者、受益者の三者が合意すれば基本的に自由に決めることができます。
また、これに関連して公的機関の介入がない状態で契約できるのも大きなポイントです。

・二次相続対策に利用できる
民事信託では、死後の財産の引継ぎ先を生前に決めておくことができ、さらにその引継ぎ先の人が亡くなった際にさらにその財産を引き継ぐ人を決めることができます。
遺言書では、このような二次的な相続先を定めることはできませんので、民事信託の非常に大きなメリットとなります。

■民事信託のデメリット

・不動産登記申請が必要
信託を行い、財産の名義を受託者に移転する際に、その財産が不動産であれば名義変更の登記申請を行う必要があります。
登記の手続きは非常に複雑で、登録免許税という税金が発生しますので、そのような点で手間がかかります。

民事信託は、成年後見制度とよく比較されますが、それぞれのメリットデメリットを比較して、それぞれの状況に合わせた制度の利用を行う必要があります。

コトリ司法書士事務所では、国分寺市・府中市・小平市・国立市を中心に、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・山梨県の皆様から民事信託をはじめ、不動産に関するご相談まで幅広く承っております。
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